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- Newer : 平子の斬魄刀について
本誌で東仙vs修兵をやっていた頃の感想です。
>SS編ラストの東仙「私の眼に映るのは最も血に染まぬ道だけだ」
先週といい今週といいガンガン血に染まっている件。もう22巻分も前の台詞ですが。
でもここで流れる血は東仙的に已む無しという感じなんだろうか。
個人的な考えですが、物語上悪役として描かれているキャラはどこまで極悪になってもある意味では許されるんじゃないかと思います。それこそじゃんじゃか殺人をしても暴虐の限りを尽くしても、結局のところ悪は正義に懲らしめられるというのが一般的なセオリーだと思うので。(もちろん許されるというのは懲らしめられること前提での話ですが)
悪人が悪に染まるまでは第三者にもそれなりに納得できる流れのようなものがあって、それがのっぴきならない事情だからこそ、悪人の側にも譲れない一線というものが生まれてくるんだと思います。相対する両者にはどっちにも譲れないものがあって、でも戦わなきゃいけないんだという葛藤というか、そういう一種の腑に落ちない感じがバトル物の燃える所以といいますか。
以下東仙の話。
東仙が死神になった理由は「実は死神に対する復讐でした」と本誌で明かされた訳ですが、これ自体は納得できるし無理もない言い分だと思います。普通に考えれば理不尽極まりない理由で大切な親友を殺した死神を許せるはずがないし、ちょっと極端すぎるような気もしますが、死神全員に憎しみを抱いてしまうのも分からなくもないし。
でもそれならそうと最初に言っとけというか、SS編ラストで藍染側についた時点で「私の親友は貴様ら死神に殺された、私は死神を赦すことができない」と宣言しておいた方が読者も納得できたんじゃないかなと思います。少なくとも「私の歩む道こそが正義だ」みたいな訳の分からない戯言を吐くよりはいくらか理に適っているといいますか。まあその時点で読者に対して「敵キャラクターに同情する余地を残したくなかった」みたいな事情があったとしたら仕方ないかなーとも思いますが。
久保先生は別に後付けとかそういうつもりでなく最初からこういう流れを想定していたんだと思うんですが、経緯をはしょりすぎ+間を持たせすぎなせいでどうも超展開に見える気がする。
あと今さら言っても仕方ないこととは重々承知の上で付け加えますと、東仙が親友を失った経緯を回想するシーンの後で「やはり死神は許しがたい」という意思を示唆する何かがあったら、最近の流れももっとしっくりきたんじゃないかなとは少し思います。
これだけではアレなので一応フォローしておきますと、
「安寧たる暮らしに目的を忘れ~(今週の本誌)」ということは、東仙は死神になってからの生活を安寧と感じていたということになります。
もしかしたら死神として暮らす日々の中で、東仙の心には死神を許す気持ちが生まれていたのかもしれません。その一方で「自分が死神になった当初の目的は親友の無念を晴らすことだ、それを忘れてはいけない」と自分を叱咤しながら、復讐と免罪の二律背反に苦しんでいたのかもしれない。
九番隊隊長として檜佐木や隊士たちに平和を説く中で、もしかしたら東仙は「死んでいった友は復讐など望んでいないのではないか」と気付くことがあったかもしれません。或いはこのまま死神としての職務を全うすることまで考えたかもしれない。
でもそうなっては困る人がいます。藍染です。
SS編で狛村に語った「素晴らしい上司がいるんだ~」というのはたぶん藍染のことだと思います。恐らく藍染は東仙が死神になった動機を知っていて、彼が護廷隊に入隊した直後に接触を図ったんじゃないかと。だから自分の手の内も、全部ではないでしょうけど概要は明かしているはずだと思うんですよね。
東仙が復讐の意思を失ってしまったら、自分の謀反の意を他の誰かに漏らしてしまう可能性がある。それを恐れた藍染は東仙の元に出向いて、
「君は愛する親友の命を理不尽に奪った死神を赦すというのかい? 友の無念から目を背けて友の怨嗟に耳を塞いで、それで死んでいった友が救われるとでも?」
とか何とか適当なことを言って、消えかけていた東仙の復讐心を煽ったのかもしれません。藍染だったら普通にこれくらいやりそうな気がするし。
で、結果として東仙は一時でも死神を赦そうとしてしまった自分を恥じます。赦すことは堕落であり、友に対する裏切りだと自分に言い聞かせる。そうだ、自分の当初の目的を忘れてはならない。死神は私の最も大切な人を奪ったのだ、と。
もしそうだとしたら、今週本誌72P~の東仙の独白は狛村ではなく自分自身に向けた言葉なのかも、と考えることもできるんじゃないかと思います。虚化した一護が時たま自分を見失って黒化してしまうように、東仙も単に一時的に暗黒面に落ちているだけで、本当は別の本心もあるのかもしれないとか。
(以上は完全に妄想ですが、檜佐木の回想に登場したあの東仙が嘘をついているとはあんまり思いたくなかったので悪あがきしてみた)
と考えるだけ考えてみましたが、正直「これが藍染様から頂いた力だ…(ズルリ…)」とかやられちゃうともう何を言ってもフォロー不能のような気がする。
東仙好きだったのになぁ…
あとギンは藍染の腰巾着っぷりが酷すぎて小物なんだか大物なんだか未だによく分からない。キャラとしては好きなんだけどあいつ何なの?スネ夫?
色んなところで散々言われてることですが、私も「市丸ギンはさっさと藍染を裏切るべきだよ派」なので早く後ろから藍染を刺してほしいと思います。ブリーチにおけるイケメンは大体チートフラグなんだからその特殊能力を遺憾なく発揮してほしい。
まあ十中八九藍染の返り討ちに遭うだろうし、万が一藍染を殺したところで山じいが市丸を許すとは思えないし、どっちにしろ哀れな市丸には死あるのみなんですが。
まあ何でもいいが市丸は死ぬ前に乱菊さんとイヅルにきちんとフォローしておけよと言いたい。可哀相にあいつらお前のせいでトラウマ持ちになっちゃったからね。
特に乱菊に対してはキスとかハグまでいったらさすがにドン引きするけど、死ぬ間際に「ごめんな」って言いながら頭を撫でるくらいなら許されると思うんだ。ギン乱は男女というより兄妹みたいな感覚で好きなんですが、これくらいなら少年誌でも許容範囲じゃなかろうか。
イヅルにも「ごめんな」って言って頭を撫でるくらいしてほしいですが(乱菊と同じじゃないか)、久保先生のことだからあっさりスルーされそうな気がしてなんかやるせない。
2010/04/05 BLEACH Trackback() Comment(0)
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